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エンタメ界の端っこで生きる管理人が、世を騒がせる数々のエンターテイメント作品について、あれこれ考察するブログです。

ついにハッピーエンドへ!「シン・エヴァンゲリオン劇場版」感想(ネタバレあり)

待つこと9年。

 

 

2021年3月8日、ついに、エヴァンゲリオン新劇場版完結編である「シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ」が公開されましたね。

 

 

感想を一言で言えば、

ついにハッピーエンドを迎えたか!と。嬉しさでいっぱいでした。

 

ということで、感想を語ります(ネタバレあり)。

 

 

 

 

 

みんな、大人になったなぁ〜。

 

特に、シンジとゲンドウにはそう感じました。

 

シンジはQでは常に「ガキシンジ」とアスカに罵られてましたし、

ゲンドウは年甲斐もなく「ユイに会いたいよー」の一心で世界を滅ぼしてもオケ!って感じでしたしね。

けどそのゲンドウ、シンジの中にユイを感じ、シンジを抱きしめたではありませんか!

こんな事初めてよ!

ついに!息子を認めて抱きしめたぞー!!と僕の中で激アツでした。

 

そしてシンジも、アヤナミの死後何か達観したかのように強い表情でしたし、やるべき事が分かっている男って、カッコいいですよね。

 

 

 

巷で予想されていたように、ループ説が当たりでしたね。

 

マイナス宇宙でのカヲル君との会話シーンでは、テレビ版、旧劇場版の映像も差し込まれていましたし。

 

 

それから、素直な感想としては、Qとシンエヴァはワンセットで考えるべきなんどろうな、と思いました。

 

Qだけを観た状態では、話が放り出されたままで何も解決できずモヤモヤしますし、せめてQのエンディングでトウジとの再会まで描いていれば…読後感や次作へのフックとして良いのでは、とも思いましたし。

 

そもそも新劇場版は元は3部作の想定だったり、4部作にするという発表があった時も「急(のちの「Q」)」と「?(のちのシンエヴァ)」は同時上映する予定だった時期もありました(結果的には同時上映どころか9年待ちましたが)。

 

シンエヴァのナンバリングは3.0+1.0であったことからも、この2作はワンセットとして観るのが正しいと思います。

 

 

 

 

3月22日放送「プロフェッショナル仕事の流儀 庵野秀明スペシャル」を観て〜

 

 

 

「ハッピーエンドになるには、自分の中にそういう部分がないといけない」

 

「Q」から9年の間に(正確には脚本が出来上がるまでの約7年)、自分の中にハッピーな部分が生まれたのだと。

つまりテレビ版の頃の庵野さんでは、そもそも「シンエヴァ」のエンディングを迎えることは不可能だったのだと思うと、「エヴァ」は時間をかけて作るべき作品だったのだろうな、と思います。

 

作品に対して全身全霊をかけて取り組む、「エヴァ」は庵野さんにとってドキュメンタリーだったのだろうなと思わされる番組でした。